2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

知りたくないこと

あのひとがだれかを選んだと知ったとき、どんな相手なのかを知りたくない、と思った。自分ではダメな理由を思い知らされるような相手だったら立ち直れないし(ていうか、もう立ち直れてないのだけど)、自分のほうがマシじゃないかと思ってしまうような相手だ…

ジュディシルのこと

あのひとがおれの好きなところだと言ってくれていた部分、謎の自信があるところ、は、「誰も同意してくれなくたって自分は間違ってないと思う」ことができてたからなんだろう。それでいいと思っていた。でも一生をともにしたいと思った相手に、それに同意し…

文学

何年ぶりかで文フリ東京へ。すごい人出だった。「文学」という言葉の大仰なところが苦手だけど、その言葉によってのみ担保されるなにかが人をひきつけるのかな、とも思う。いくつか欲しいものがあったので買う。そして帰る。 人がたくさんいる場所から帰って…

ひがみ根性

仕事の関係で読んでる行動経済学の研究書が、テーマ的にいろいろ興味深くはあるのだが、筆者が具体的な事例として出す自分とパートナーとのエピソードがただののろけでむかついて読めない。そんな自分が厭すぎる。つきあっていたとき、あのひとが好きだと言…

季節の記憶

あのひとといっしょに過ごした時間のうち、どの季節がいちばん幸せだったろうか。夏の終わりに、ほんとうにただ食って飲んで歩いて話しているだけの一日か。秋に鎌倉でこの世の終わりのような日没を見たときか。冬にはじめて朝までいっしょにすごしたあの旅…

別の顔

またあのひとではない、実在のだれでもない女性との距離を詰める夢を見た。偶然街ですれ違ったとき、おれを認識する一瞬前の、何も見ていない表情におれとおなじ悲しみを認めたのだ。それまでただの知人だったそのひとを、すこし特別だと思って、初めて個人…

上を向いて歩こう

朝会社に行くとき、昼メシから仕事に戻るとき、夜家に帰るとき、ひとりで歩いているとどうしてもあのひとのことが頭に浮かび、自分の弱さ、情けなさに涙が出てくる。この歳になって泣きながら歩いているところをだれかに見られたくないから、正面から顔を見…

写真のように

朝、家を出るに際してPCの電源を落とすとき、フォトフォルダのサムネイルに、あのひとからもらった、旅行のときのふたりの写真が小さく見えて、いつも胸が痛む。どうせメールに添付されたかたちで残っているのだから、ふとしたときに目に入らないように一度…

パスタ

夢のなかで、あのひとではない、だれでもない女性とふたりでパスタを食べに行っていた。その日は売り切れていた、お得な先着限定ランチを食べるために近々またここに来よう、みたいなことを言いあっていた。まだつきあっているわけではないが、つきあうこと…

正確さ

小池昌代『黒雲の下で卵をあたためる』冒頭の「鹿を追いかけて」というエッセイを読みはじめたら、目があうとなんとなくこちらが照れてしまう動物、という話のなかで、「白目が目立たない彼らの瞳は、全体が茫洋とした曇りの日の海のようであり、暗いみずた…

選ばれなかったぼくらでも

短時間の睡眠で目が覚めてしまったのだが、起きる直前に見てた夢のなかで、知らないアイドルが「もっといい恋を探すのはだれにも邪魔されるようなことじゃないよ」と歌ってたことが刺さっている。恋とは違ったかもしれないけれど、おれはあのひとの「もっと…

シンクロ

あのひととつきあっていた時期、おそらく苦しかったタイミングはずれていた。まずあのひとが苦しみ、つぎにおれが苦しんだ。ふたりの関係にほぼ未来がないとわかってからもう会わないと決めるまでのバッファの期間は、きっとふたりとも苦しかった期間だと思…

伊勢海老を足すこと

電車のなかで伊豆急の広告を見た。そこには下田の下田バーガー(金目鯛バーガー)の写真が使われていて、食べることが好きなあのひとと、「一日何食するんだろうね?」と笑いながら計画をたてて、実際にずっとなにかを食べていたあの幸福な旅のことを思い出し…

錦繍

宮本輝『錦繍』を読みはじめてみたが、別れた夫婦の妻の側が思いがけない再会のあと手紙を書くという導入部の、その心の動きを追うだけでダメージがでかい。おれはつきあっていたとき、あのひともたしかにおれを好いてくれていたという確信(謎の自信)がある…

いもたこなんきん

昨日は昼食で注文したセットにちょっとしたデザート扱いでサツマイモのシロップ漬がついていて、あのひとのことを思い出した。あのひとは焼き芋が好きだったし、おれにも何度か焼いてくれた。焼きたての熱々を食べるのもおいしいけれど、冷たく冷やすとより…

ものづくし

あのひとが好きだったものや、あのひとといっしょにいるときに目にしたものが、おそらくは幸せな記憶と強く結び付いているため、いまの自分のみじめさを強く感じさせるので、触れたくない。たとえばミスチルという文字列は、あのひとが好きだったミスチルの…

誰も何も言わなかった

昨日はじっくり人と話す会合ふたつ。キツいけど楽しい、という感じの会だが、一日のなかに放り込むのは若干キツいが勝ってつかれた。もちろん楽しいのだが、終わったあとに自分がひとりであることを思い出して猛烈に寂しくなる。あのひとに会いたい。

if......

もし2019年末に新型コロナウイルスのアウトブレイクがなかったら……、と、考えることがある。2020年2月の終わりに、あのひとが出張から帰ってきた直後のデートは流れなかったかもしれないし、そこでお互いの顔を見てゆっくり話すことがどきたら別れなくてすん…

ひとの強さ

あのひとに会いに行くときによく乗っていた路線の電車に乗るだけで胸がしめつけられるような気分になる。あのひとと出会ってからもうすぐ3年、別れてからでももう2年以上経つというのが信じられない。自分の時間がほんとうに止まってしまっている。なにごと…

似ていること

今朝の夢のなかでは会社の先輩で大学の同級生に似てるひとが、そのひとなのか大学の同級生なのかわからないかたちで出てきて、混乱した。似てるといってもたぶんそこまでではなく、おれがわりと遠いものでも結びつけてしまいがち、ということなのだと思う。 …

あのひとと別れてからも何度かメールを送ったけど、いまのところ最後に送ったメールで、おれはひとつ嘘をついている。あのひとといっしょに過ごすよろこびを知って、自分はひとりでは生きられないと初めて思った、という部分で、それは一般に「ひとりでは生…

家族の風景

あのひとの家族と、あのひとと別れたことについて話す夢を見た。自分の苦しさをわかってもらえるとしたらあのひとの家族しかいないのかもしれない。こうなる前に相談できればよかったのかもしれない。いちばん苦しいとき、助けてほしいときに「苦しい、助け…

友情とは

昨夜はとあるきっかけにより不思議なzoomの会合。長く続けられている集まりにあとから入っていくチャレンジで、自己紹介をしたのだが、ほんとうのことをどう語ればほんとうのことが伝わるのか、という部分での迷いが出て、よくわからない感じの話に終始して…

うらない

あのひとと温泉旅行に行ったとき、町をぶらぶらと歩きながら生年月日の占いの話を聞いた。すごく相性のいいパートナーになるか、ライバルになるか、いずれにしても激しくよく似ているというようなことだった。聡明な彼女が占いとかの話をするのは意外だった…

重み

視覚だけでない感覚を伴う夢、というのがあって、あのひとと寄り添って眠ったときの身体の重みを感じて目が覚めた。右側にあのひとを感じて寝るときの、そのときの幸福感がまだ忘れられていないのだと思って、あたりまえといえばあたりまえなのだが、つらい。

どんづまり

朝起きて、別にやりたいことが何もないと、休みは異常に長く感じる。減量のためにウォーキングをしているときも、あのひとや自分と近い年格好のカップルを見かけると、それだけでキツいという事実があって、あまり人が多い時間に歩きたくなくなってきた。か…

君が代

昨夜はなかなか不思議な飲み会。友人の「恋愛かもしれないけどそこまでじゃないかも話」を聞いて、『偶然と想像』の第一話みたいだなと思った。あのひとはつきあっているとき何度か友人におれの話をしたと言っていたけれど、どんなふうに話してくれていたの…

『T ITANE/チタン』

昨夜はレイトショーでジュリア・デュクルノー監督『TITANE/チタン』を観る。ほぼ何も知らないで観に行ったので奇妙な映画すぎてびびった。なに考えたらあんな脚本になるのか? とも思ったけど、実は浪花節、という感じもした。 父、という存在についての映画…

そんな殺生な

すこしまとまった休みがあると、あのひととしたくてもできなかったことばかり思い出されて、どこにもいきたくないしなにもしたくない。なにが楽しくて生きてるのかと言われたらわからないくらい、あのひとがいないこの人生がつまらなくて、どうにもできない。

どうして教えてくれなかったのティーチャー?

ひとりでいることそのものがつらいのか、あのひとのそばにいられないことがつらいのか、どちらなのかがわからないし、たしかめる術もない。わからなければどう進めば前に進んだことになるのかわからないのに。