似ていること

今朝の夢のなかでは会社の先輩で大学の同級生に似てるひとが、そのひとなのか大学の同級生なのかわからないかたちで出てきて、混乱した。似てるといってもたぶんそこまでではなく、おれがわりと遠いものでも結びつけてしまいがち、ということなのだと思う。
あのひとと別れたあと、しばらくは寂しいときあのひととの写真を見るようにしていた。おれのとなりで笑っているあのひとを見ると救われる気がしたからだ。でも、いまは別の誰かがあのひとのとなりにいるのだとわかってから、写真を見ることすらつらくなってしまった。
だから自分の外にあるイメージとしてあのひとを見ることはしばらくなかったのだが、あるとき、桜井日奈子がうつっているポスターを見て、似ているわけじゃないのにあのひとを感じた。特に目がちがう、と思うのだけど、顔全体の雰囲気がなんとなくあのひとを思い出させるのだ。それまでちょっとつくりものみたいで怖いと感じていた桜井日奈子の顔を、なぜだか目で追うようになってしまった。このむなしい行為をやめられないのがしんどい。