写真のように

朝、家を出るに際してPCの電源を落とすとき、フォトフォルダのサムネイルに、あのひとからもらった、旅行のときのふたりの写真が小さく見えて、いつも胸が痛む。どうせメールに添付されたかたちで残っているのだから、ふとしたときに目に入らないように一度捨ててしまえばいいようなものなのだが、なんでだろう、それもしたくない。おれはただ感傷に浸っていたいだけなのだろうか? と、短い時間にきっと毎回そんなことを思っている。