ジュビリー

今朝は起きる直前、夢のなかであのひとの笑顔を見た。おれがまたひとつ歳を取る日に、あのひとがプレゼントしてくれたみたいな気がした。
あのひとと別れたこと、人生をともにすることができないことは、おれのなかでおそらくいちばんつらいできごとだが、逆にいうとあのひとと出会ってほんの一時期でも幸せな時間を過ごせたことは、それだけで生まれてきたことに意味があると思えるような、これまでの人生で最良のできごとだった。でもこれからをその思い出を抱きしめることだけで生きるのはきついと思う。なにか新しい、これからを生きる意味を探したい。