イズム

何に価値があるか、ということを、無意識のうちに社会の要請を内面化して組み上げてきたとして、そのことは責められるべきなのか? という問いは一般論としてありうるかもしれないが、個別の問題としては責められない。そのことがつらかったけど、あのひともつらかったのだろうと思う。おれよりまえに、きっと長いこと苦しんだはずだ。そのことが、2年前のおれには、わからなかった。