苦しみの源泉

あのひとといっしょに過ごす人生が自分の手からこぼれていったとき、そのなにがいちばん自分にとってつらかったのか、ということを考える。自己肯定感がもてなくなったこと、という一般的な理由なのか、それとも、あのひとともういっしょにいられない、という個別的な理由なのか。もちろん両方なのだが、どちらがよりおれの現在のつらさを形成しているのか、という部分が、いまもわからないでいる。