妙な時間に目が覚めてしまった。二度寝できなくてあのひとのことを考えてしまうこの時間がいちばん苦しい。いっしょに寝ていたとき、おれが先に起きてあのひとの寝顔を見るのも、先に起きていたあのひとに眠い目を擦りながら「おはよう」というのも幸せだった。それが日常になる未来を信じた日が、たしかにあったのだけど。