幸福な朝食

あのひとと会わなくなってからずっと寂しいけれど、特に寂しいのは平日の朝、味噌汁をつくって飲んでるときかもしれない。あのひとは朝をわりとちゃんと食べるひとだった。おれは「もうすこし寝たい」といって、あのひとのつくったスムージーだけもらっていっしょに飲むようなことが多かったけれど、すこしでも早く起きて、いっしょに朝を過ごせばよかったなと、いまも何度も思う。