夢から醒めた夢のひとつ

昨日の夢がだいぶショックだったみたいで、今朝の夢は覚えてないのだけど、起きたとき頭のなかに浮かんでいたのは、おれと向かい合ったあのひとが「夫が……」と言っている映像だった。嫉妬で狂いそうになる。
朝メシを食うとか、洗濯物を干すとか、布団にシーツをかけるとか、日常のひとつひとつをあのひとといっしょにできた日々は、おれのなかで間違いなく人生最良の時間だった。だからこそ、自分でない誰かがあのひとの隣にいることを想像するのが苦しい。