絶望の深さはどのくらい

あのひとといっしょにいられる未来がもうない、ということが頭から離れることがないのだけれど、頭のなかにそれしかないくらい膨らんでいるときと、ある程度のサイズにおさまっているときがあって、前者のときのほうが瞬間的には苦しいのだけれど、後者のときには、あのひとと出会ったことで決定的に変わってしまった自分が今後どう生きていくべきかがわからないという別種の絶望を感じている。ほんとうにずっといっしょにいたいと思えるひとにまた出会うことはできるのだろうか? そのひとをあのひとと比べないでいることができるのだろうか? 埋まらない穴が空いてしまったのではないか? そんなことばかりぐるぐると頭のなかをめぐっていて、前向きな気持ちになれないんだ。