ミュージック・ブレス・ユー!

中高生時代、あのひとが洋楽のあるユニットにハマっていたという話を聞いて、津村記久子の『ミュージック・ブレス・ユー!』を読んでほしいと思った。おれの好きな作家の、洋楽にハマってるヒロインの話だからだ。シンプルにそんな理由だったのだけど、あのひとはなにか違う意味をとらえたようだった。なにか、言外の意味みたいなものを敏感に感じ取ろうとしているようで、そんなところも好きだった。いや、過去形にはしたくない。